私たちが仁淀川町でのマッシュルーム生産に着手したのは、2020年6月のこと。仁淀川町が中心となり、生産を休止していた「によどマッシュルーム」の後継者を公募したことがきっかけでした。
　私たちは「地方創生」を旗印に掲げる会社として、この「によどマッシュルーム」の危機を放ってはおけませんでした。そうして私たちの仁淀川町での冒険が始まりました。
　事業を引き継いだ私たちは仁淀川町の皆様がマッシュルームに込めた想いを不変なものとして心に刻み、ここ仁淀川町でのマッシュルーム生産という事業に全力で取り組んでおります。　
　生産場で働くスタッフは個性豊か。30年以上、有機農業に従事してきたお米の食味鑑定士。生まれ故郷を元気にしたいと、大学院進学を取りやめ、Uターンしてきた若者。家庭と仕事を両立するパワフルな女性陣。定年後のセカンドキャリアで農業にチャレンジする初老の紳士。それぞれが新たなスタートラインに立ち、地域の皆様に支えられながら、仁淀川町を元気にしたいと、日々マッシュルームと向き合っています。
　2020年9月。私たちは初めて自らの手で育てたマッシュルームを収穫しました。愛らしい形のマッシュルームを手にしたスタッフのひとりは「まるで子供みたい」と満面の笑みで言いました。仁淀川の大自然と誠実でパワフルなスタッフに見守られ、今この時も、「によどマッシュルーム」はすくすくと成長しています。